おせち料理は祝い箸でいただきます。
祝い箸は末広がりの八寸(約24センチ)で縁起が良く、両口箸、柳箸、俵箸とも呼ばれています。
その呼び名から、なぜおせちに相応しいのかが分かるんです。
両口箸というのは、両方の先端が細くなっていますが、一方は神様用、もう一方を人が使う神人共食を意味しています。
おせちには年神様へお供えものを分かちあっていただくことで新年を祝い、1年の恩恵を授かる意味があるので、年神様と食事を共にするんです。
柳箸と言うのは、お祝いの席で折れたりするのを忌み嫌うため、丈夫で折れにくい柳の木が使われています。
縁起良く家内喜と書くこともあります。
俵箸と呼ばれるのは、中ほどが太めにできているからです。
五穀豊穣を願い米俵を模しているからです。
また、はらみ箸と呼んで子孫繁栄を表したり、太箸と呼ばれることもあります。
祝い箸は記名した箸袋に入れて、おせちの前後はおとそとお雑煮です。
お正月の祝い箸は、大晦日に家長が家族の名前をそれぞれの箸袋に記入し、箸を入れて神棚に供えておくのが習わしなんだそうです。
その箸を元旦に用いたら、自分で洗って松の内(7日まで)は同じ箸を使います。
いずれも手軽なことなので、できることから取り入れてみるといいですね。
おせち料理と一緒に、おせちで使う箸も早めに準備しておきたいですね。
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